町のハード面~人とのつながり
人のつながりは、個人間のソフト面で考えてしまいがちであるが、ハード面でとらえるマクロな視点がある。団塊の世代の、雇用都市部集中のための、都心部地価高騰、1世代の視点で作られた周辺地域でのニュータウン形成。寄せては帰る波のような収縮拡張を持った揺らぎの場所的な横のつながり、時代の縦の繋がりを持って計画をたてる必要性を感じる。私自身、人間を種としても捉え、いかに次世代に自分の感性で得た知識を伝えて引き継いでいくかというところに生きる意義を感じており、「継ぐ」という宮崎駿監督の言葉に、共感している。
「町の一番いいところに、杜を」。現在は駅近くのマンション物件を中心に人が集まっている。マンションでは隣の住人は誰かもわからない、縦も横もつながらない個としての生活の場となっている。駅近くに住むのは、都心部への通勤のために住んでいる。オンラインでのテレワークが進むと、駅近くも需要は小さくなるかもしれない。
多世代、多生物、生き、老い、死に循環していく。町も廃れ、発展、循環していく。人がいて、自然に喜ばれる町。人が地球に生活して少しでも貢献できるには。少しづつ考えていきたい。